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小説や自己啓発本の感想文

逢坂冬馬 [同志少女よ、敵を撃て]

読書レビュー2

ー私は女性を守るために戦います

あらすじ 

敵国の狙撃手に母を殺されたセラフィマは仇を討つため、赤軍女性狙撃手イリーナがいる訓練学校で一流の狙撃手になることを決意する。同じ境遇で大切なものを失い、戦いを選んだ同志たちと共に訓練を重ねたセラフィマは宿敵を討つため戦場へと向かう。そこでおびただしい死の果てに彼女は“真の敵”を目にする‼︎

 

感想

実際の戦争を目の当たりにした登場人物たちが一つ一つ魅力的で、感情移入ができてしまうキャラが多い。好きなキャラはマクシム隊長かな。最後まで家族と過ごした我が家に残り戦いぬく描写にグッと込み上げるものがあった。

狙撃線における市街地線もわかりやすく、セラフィマと宿敵の狙撃手のお互いの駆け引きも熾烈でどっちも譲らない展開が胸が熱くなりました。

そして、戦争を通じて主人公たちの成長と心境の変化にも注目ですね。