ビーンの本棚

小説や自己啓発本の感想文

畑野智美『神さまを待っている』

ー彼女たちは自分を救ってくれる(神様)をまっている。

あらすじ

 

大学を卒業後、派遣社員として生計を立てていた主人公はある日契約満了を言い渡される。

その後仕事は見つからず、次第に貯金が底をつき主人公はホームレスになってゆく。

旧友の紹介で出会い喫茶でその場しのぎをする主人公、だが、徐々に精神的に肉体的に疲弊し限界に達していく。

その時に同じホームレス生活をしている1人の女性を出会い、主人公は知らない世界へと足を踏み入れていく。

 

感想

 

女性の貧困をテーマにした物語は普段ニュースで見る内容をかなり深掘りしていて、一度足を踏み入れてしまうと負の連鎖から抜け出すのには環境と支援してくれる親友が大事なのかをわからさせてくれた。

そして、このような女性達を狙った事件などの一部始終も丁寧に描かれており、貧困はどれだけの危険と隣り合わせなのかを思い知らされる作品でした。