ビーンの本棚

小説や自己啓発本の感想文

林真理子 『秋の森の奇跡』

あらすじ

輸入家具店店長の裕子は42歳、夫、娘と何不自由のない毎日を送っていたが、実母が認知症になったことから、その人生が大きく暗転する。母親の介護を巡る実兄との諍い、夫の隠された過去への不信感から逃れるように、裕子は妻子ある男との関係を深めていく。不倫ではない、浮気でもない、真の恋愛を求める裕子にとって、その男は、人生の秋に巡り会う“奇跡の恋愛相手”となるのだろうか。魂が触れ合う真の恋を、裕子は掴むことができるのだろうか。絶妙な舞台設定とハプニング続出のストーリー!“

 

感想

親の介護になると人の本性が見え隠れするようになってくる。何処か現実から逃げるように足を踏み外してしまう。それでも弱気になる時に味方が現れると心を許してしまいそうになりかねない

それが夫以外の男だとしてもー

認知症の親を介護するのは予想以上に精神を削られるのかもしれない。他人事ではいられない。いつか訪れる未来なのだからー