小さな神たちの祭り 作者 内館牧子
潮出版社 229ページ 定価(本体1600円+税金)
いちごの花言葉 『幸せな家庭』
あらすじ
主人公は宮城県南部の町でいちご農家の長男で跡を継ぐ意識はなく、東京の大学の進学することにした。2011年3月11日にアパートの契約するために上京していた。
その時に東日本大震災が起き、津波によって主人公以外の家族全員と家が全て呑まれてしまった。
自分だけが生き残ってしまった事と家族全員が見つからない事に苦悩と葛藤を抱え8年生きてきたが東京の会社志半ばで辞め、仙台に戻った主人公の目には人々が震災のことを忘れてしまっているように映っていた。
そんな主人公を支えたのは保育士さんの恋人だった。しかし、主人公が家族の事を考えるだけで「自分だけが幸せになっていいのか❓」と自問し恋人との結婚に踏み切れないでいたー
感想
60周年記念ドラマ「小さな神たちの祭り」
脚本家さんが自ら完全書き下ろし小説化の一文に目を惹かれ、図書館で衝動借りしてしまった。
主人公の自営業長男坊の気持ちがわかるだけに親近感が湧きました。
あの日、上京してたおかげで天災から免れる事ができた主人公だったが、家族全員がいなくなってしまった絶望感。
震災で亡くなってしまった人に手紙を届けるために陸前高田市の赤いポストに投函し続ける主人公。
その行為がまさかの展開が起ころうとは読んでいる当初は思いもつきませんんでした。
胸温まる小説が読みたい方には必読かもしれません