ビーンの本棚

小説や自己啓発本の感想文

禁猟区 石田衣良

禁猟区…とある場所で既婚女性がお金を出し合い若い男性を「狩る」お茶会が催されている

 

あらすじ

34歳でライターの主人公は夫の不倫疑惑、娘の保育園での問題行動に悩まされていた。

ある日、ママ友からあるお茶会に誘われる。

そこは女性がお金を払い、若い男性を狙う「狩場」であった。

乗り気ではなかった主人公だったが、ある独りの舞台俳優と出会った事で運命を大きく変わりはじめた。

ー母でも妻でもない時間に酔っていた。ーその時は

 

感想

読んでで興奮するシーンもあり、人物背景や物語の構造も素晴らしく、カフェで1日読んでしまった事を後悔の念が押し寄せてしまう。

夜、ベットの中でじっくり文字を堪能しながら読みたかったー

読むシチュエーションを間違えてしまったと思ったのはこれが始めてです。

この小説を産んでくださり石田衣良さんありがとうございます。

主人公が10個下の舞台俳優に女〈メス〉になる描写はもう最高でした。

ー若い俳優が声を上げるまで、舐めてやるのだ。ー

死ぬ前に読めて良かったー

 

そして最後の『カーテンコール』物語のクライマックスはテレビドラマの最終回を見ている気がして言葉に表せないほど後味がスッキリになりました。