ビーンの本棚

小説や自己啓発本の感想文

ロスト・ケア 葉真中 顕

今、試される“どうやって最期を迎えるか”ー

 

 

あらすじ

介護に追い詰められていく人々、正義にしがみつく偽善者、社会の中でもがき苦しむ人々の絶望を抉り出す、日本ミステリー文学大賞新人賞受賞作。
魂を揺さぶるミステリー小説の傑作に、驚きと感嘆の声!

 

感想

映画化もされた作品。

ロスト・ケア事件ーこれは犯罪か救いか

何年も身内の介護をしている人にとって終わりの見えない生き地獄。

長寿国であり、医学の進歩も目覚ましいこの時代

答えの見えないこの難題

これからこの国の未来予想図にまだ他人行儀でしか躱わす術がない実情

当事者ではなく、傍観者でなければ心がもたない。

恐らく自分もそうだ。

安全地帯をつくれるか

この犯罪者の行為はただの人殺しか

救いか

尊厳死安楽死について深く考えさせられた。

多分、政で議論はないだろう。

生きる自由、死ぬ選択肢

終わらない人の命の答えは見えない。