ビーンの本棚

小説や自己啓発本の感想文

騒がしい楽園 中山七里

子供にも降りかかってくる魔の手ー

 

あらすじ

埼玉県秩父郡の片田舎から都内23区の幼稚園の赴任してきた幼稚園教諭・神尾舞

様々な問題を抱える中、幼稚園生き物が何者かに殺される事件が立て続けに発生する。

やがて事件は最悪の方向へー

 

感想

都内や田舎に限らず、今幼い子供たちを預かる施設では似たような様々な社会問題を抱えているようだ。

過剰労働、サービス残業、子供のクラス人数、責任問題、モンスターペアレント… 

子供が好きなだけではやっていけなくなってくる現実。

施設の運営もどこも似たようなギリギリなのかもしれない。

 

今回の主人公は仕事の分別をはっきりしていて、自分軸をしっかり持ってらっしゃる女性でした。

経験則からくる発言や行動には目がみはるものがありました。

保護者対応、自治会の苦情、園内の人間関係、勉強させていただきました。

子供の成長や安全を見守る事だけが仕事だけではなく、外部からでは決してわからない人間関係があるんだなとわかりました。